父からの手紙

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Chiba (Sep1987)

『拝啓 爽秋の候貴台ますますご清昌のことと御慶び申し上げます。』
文は、季節の挨拶・無事に退任できたことへのお礼にはじまり
『私もぼちぼち休日が欲しくなった様で、も早午後五時の素浪人です。
今日までの経験という慢心を水割りにして飲みながら
老後をゆっくりと楽しく歩んでゆく心算です。
家内も至極平凡な女ですが、我がままな私によくついて来て呉れたものと心底感謝しており
もう一度生まれ変わっても又家内を連れ合いに選ぶことに決め同意も得ています。』と。

亡き親父が、40年ちかく前に退職したときの挨拶状である。
それを息子たちにも送った。
何処にあるかわからなかったのが、たまたま今度の引越しで出てきた。
字体の通りとても真面目で几帳面、融通の効きにくい性格で(と思っている)
その息子たちは引き継いでいるように思う。

封筒の裏をみて驚いた。
住所を少し右に、名前をセンターに印刷してもらっている。
そう、封筒の紙(綴じしろ)が重なったラインを跨いでその両側に名前を印字してるのだ。
これは印刷屋さんに苦労させたな。

父の日に 息子
Commented by fuuko at 2012-06-18 00:02 x
noriさん
お父様のお手紙素敵ですね^^
noriさんもお父様の綺麗な筆跡と素敵な性格を受け継がれているような気がします。
私も父の残した肉筆をお守り代わりに大事にしています。
Commented by でか at 2012-06-18 00:22 x
経験という慢心を水割りにして飲みながら・・・(ノД`)・゜・。
生真面目で、とても粋なお父さんですね。
Commented by yuhu811 at 2012-06-18 10:51
素晴らしいお手紙に、じんわりと、感動いたしました。
そっかー、それでそういうnoriさんがいらっしゃるのね。
朝から(もう昼近いけど・・・・)素敵なものを見せていただきました。
ありがと~^^
Commented by nori at 2012-06-18 22:20 x
fuukoさん
頑固な性格・・・きっと素浪人になるとやわらかくなるかな?
そんな気がします。
お守り代わりとても良くわかります。
ありがとうございます。
Commented by nori at 2012-06-18 22:22 x
でかさん
いま読み返してあらためておっしゃるように感じています。
生真面目で・・・大正生まれの父は周りの方が裸足か草鞋のころに革靴で学校に通ったと聞いています
もっといろんなお話をしたいなぁ。
Commented by nori at 2012-06-18 22:27 x
たーさん
ボクも文章を打鍵しながら何度か目頭が・・・
じんわりご一緒にありがとうございます。
そうなんですよね
この親にして(両親)この子がありますね^^
たーさんを習って、この頃図書館活用を楽しんでおります。
Thanks.
Commented by pretty-bacchus at 2012-06-18 23:43
感動のお手紙ですね!
典生さんのお父様!
Commented by nori at 2012-06-19 17:47 x
keiさん
はい、本当に感謝しています
この筆運び味があると思うのです
感動ありがと〜
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by dukesaloon | 2012-06-17 21:05 | PEOPLE | Comments(8)

撮影 小野典生


by nori